ゲーム理論・入門 新版 (岡田章) 第01章 ゲーム理論とは何だろうか?
ゲーム理論 新版 が難しすぎたので、ゲーム理論・入門 新版--人間社会の理解のために (有斐閣アルマ) から読むことにした。
「第1章 ゲーム理論とは何だろうか?」では、ゲーム理論の定義、ゲーム理論のレジェンドたち、ゲーム理論に出てくる主要な概念を説明している。
ゲーム理論とは何か?
① ルールが存在し、
② そのルールに従うプレイヤーが存在し、
③ 各プレイヤーは目標を持ち、
④ 各プレイヤーはその目標を達成するためにいくつかの行動を選択することができ、
⑤ 各プレイヤーが目標を達成できるかどうかは、自分自身の行動の選択だけでなく、他のプレイヤーの行動の選択にも依存する
このような状況をゲームと呼び、ゲームを数学モデルを用いて研究する学問をゲーム理論という。
このときプレイヤーは合理的で理性的であると仮定する。
プレイヤーが合理的であるとは、プレイヤーが明確な目標を持ちその実現を目指すという目的合理性を持っていることを意味している。目的や価値などは所与のものとする。
プレイヤーが理性的であるとは、相手の立場に立ってものを考えられること、つまり、相手が最も目的合理的なプレイをすることを前提に、自分の戦略を考えられることを意味している。
合理的&理性的の仮定は、人間の実際の行動にそのまま当てはまる訳ではないが、合理的&理性的の仮定を置いた場合の行動をベンチマークとしつつ、実際の行動との差異を評価するという研究方法には多くの発見がある。これをポパーは合理的構成の方法と呼んだ。
また、合理的&理性的の仮定を進化的アルゴリズムに置き換えることによって、研究対象を合理的&理性的な存在とは程遠い生物一般や人工物等にまで広げるアプローチとして進化ゲーム理論がある。
ゲーム理論の創設者
ゲーム理論の基本用語
後の章で紹介されそうな用語は省略して、最も基本的な概念のみメモしておく。