自己家畜化 (Self-Domestication)
Abstractしか読んでないので詳しくは良く分からないが、「ヒトは他の霊長類や哺乳類と比べて、依存症になりやすい。これはヒトが自己家畜化してきたことと関係があるらしい」という論文のようだ。
自己家畜化 (Self-Domestication) ってワードは初めて知ったが、ディストピア的な想像力を掻き立てて面白い。
集合・位相入門 (松坂和夫) 第1章 集合と写像 §2 集合の間の演算
- 作者: 松坂和夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/11/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
社会集団における協力形成問題へ向けて:数理モデル,計算機シミュレーションによるアプローチ (秋山 英三 2017)
社会集団における協力形成問題へ向けて:数理モデル,計算機シミュレーションによるアプローチ (秋山 英三 2017)
協力行動の促進・維持のメカニズムを、ゲーム理論と計算機シミュレーションで解明しようとする研究のサーベイ論文。
- Ⅰ. はじめに
- Ⅱ. 社会的ジレンマと囚人ジレンマ
- Ⅲ. 協力的社会の構築:古典ゲーム論によるアプローチ
- Ⅳ. 協力的社会の構築:進化ゲーム理論とシミュレーション
- 1. 社会集団内での繰り返し相互作用と「オウム返し戦略」
- 2. オウム返し戦略の弱点
- Ⅴ. 協調形成に関する研究:近年の発展
- 1. 直接互恵と間接互恵
- 2. マルチレベル淘汰
- n人2グループ囚人ジレンマゲーム
- 3. ネットワーク互恵と複雑ネットワーク
- Ⅵ. まとめ
【特集イントロダクション】社会規範への数理社会学アプローチ (大林 真也, 2017)
【特集イントロダクション】社会規範への数理社会学アプローチ (大林 真也, 2017)
論文誌『理論と方法』の社会規範特集のイントロダクションとなる論文。近年の社会学と経済学における、社会規範研究の概要をレビューしている。
どうやら近年の社会学やゲーム理論における研究では、社会規範を被説明項ではなく説明項として扱うのがトレンドらしく、私の様に、社会規範の生成から消滅までのメカニズム自体に関心がある者は亜流のようだ。(本当か?)
- 1 イントロダクション
- 1.1 問題の所在
- 1.2 社会規範の定義
- 2 従来研究の整理
- 3 近年の数理的研究の動向
- 3.1 調整問題解決あるいは均衡選択としての社会規範
- 3.2 フレームとしての社会規範
- 3.3 行為の価値としての社会規範
- 4 社会規範研究の今後
- 4.1 近年の動向の特徴
- 4.2 特集の構成
集合・位相入門 (松坂和夫) 第1章 集合と写像 §1 集合の概念
- 作者: 松坂和夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/11/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- A) 集合と元
- B) 集合の記法
- C) 集合の相等
- D) 部分集合
社会規範の数理社会学にむけて (2002, 小林盾)
ゲーム理論 新版 (岡田章) 第2章 戦略形ゲーム ( 4 )
- 作者: 岡田章
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 4. 均衡点の存在
- ナッシュの定理
- ゼロ和2人ゲームにおける均衡点
モラルの起源 ── 実験社会科学からの問い (亀田達也)
- 作者: 亀田達也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- はじめに
- 本書の問い = 人間とは何か?
- 本書のアプローチ = 実験社会科学
- 読む動機
- 第1章 「適応」する心
- 1. 社会行動を理解するための3つの時間軸 (進化時間 / 歴史・文化時間 / 生活時間)
- 2. 適応主義的分析の利点と危険性
- 3. 生き残りのためのシステムとしてのヒト
- 4. ヒトは自然環境に適応するために群れを作り、群れで生き残ることに最適化した
- 第2章 昆虫の社会性、ヒトの社会性
- 1. 社会的昆虫は強い血縁社会で生きているので、群れが生き残ることに最適化する
- 2. ヒトは弱い血縁社会で生きているので、個人の生存に不利な行動パターンは定着しない
- 第3章 「利他性」を支える仕組み
- 1. 二者間の協力関係は互恵的利他主義 (reciprocal altruism) で説明できる
- 2. 社会的ジレンマ (social dilemma) は、互恵的利他主義では解決できない
- 3. 規範と罰だけで社会的ジレンマを解決しようとすると、高次のジレンマ問題にぶち当たる
- 4. ルール違反への嫌悪、罰することの快楽、他者の目への敏感さが、高次のジレンマ問題を解決する
- 5. 感情に駆られて罰し、感情が罰に実効性をもたせる
- 6. 二者に閉じない助け合い (間接互恵性) は「評判 (reputation)」の働きによって支えられている
- 7. 自然な利他的行動の噂 (ゴシップ) が評判を高め、評判の高低が「対人マーケット」での勝敗を決める
- 第4章 「共感」する心
- 第5章 「正義」と「モラル」と私たち
コーヒールームの目 実験
あのベイトソンの親戚らしい動物学者のメリッサ・ベイトソンらが行った有名な実験のまとめ。(亀田達也『モラルの起源─実験社会科学からの問い』 3章より)
規範と罰、フリーライダー問題を考える際に示唆を与えてくれる実験だ。
要するに、↓ みたいな画像を見ると、人はビビり、ルール違反を犯しにくくなるというお話。
- 状況
- 実験
- 結果
- まとめ
公共財ゲーム (public goods game) 実験
亀田達也『モラルの起源─実験社会科学からの問い』 の3章に出てくる公共財ゲーム実験についてまとめる。有名な実験なので、他にも様々な文献で言及されている。例えば、読んでないけど 川越敏司『行動ゲーム理論入門』 など。
オリジナルは、フェアとゲヒター (Fehr & Gächter, 2002) で、社会的ジレンマ、規範と罰、フリーライダー問題、高次のジレンマ問題などに示唆を与えてくれる実験だ。
続きを読むゲーム理論 新版 (岡田章) 第2章 戦略形ゲーム ( 3 )
- 作者: 岡田章
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 3. 混合戦略と期待利得
- 純戦略と混合戦略
- 混合戦略における戦略形 n 人ゲームの定義
- 実現可能集合の定義
- 実現可能集合の例
- 「囚人のジレンマ」の実現可能集合
- 利得行列
- グラフ
- 「男女の争い」の実現可能集合
- 利得行列
- グラフ
- 「囚人のジレンマ」の実現可能集合
ゲーム理論 新版 (岡田章) 第2章 戦略形ゲーム ( 1 〜 2 )
- 作者: 岡田章
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 1. 戦略形ゲームの定義
- 2. ナッシュ均衡点 (Nash equilibrium point)